完全食とは?

完全食(かんぜんしょく)とは、健康を維持するために必要な栄養をすべて含んだ食品、あるいは食事である。

1921年に二木謙三が定義提唱した。

当初は玄米をはじめとした植物類や、動いている動物など、まだ生きている食物を完全食と呼んだ。完全食であれば小食で済むことから健康法として完全食を伝えた。

また、佐伯矩による完全食の定義に、1日分の必要な栄養素が含まれたものであると定義提唱をした。

昨今ではこちらのことを完全食と呼ぶ。現在においての定義は、厚労省「日本人の食事摂取基準」に定める必須栄養素を過不足なく補える食品が、もっとも完全食の定義に近いといえる。

完全食の例

一般に「完全食」と呼ばれているものを、ここで挙げる。完全食の中にも、栄養素に過不足がないもの(完全食)と、過不足があるもの(準完全食)に分かれるが、一般には両者を合わせて「完全食」と言われている。

現状において、あらゆる必要栄養素を過不足なく補える自然界の食材はない (存在するかもしれないが、味・量・価格などの問題により、少なくとも一般には出回っていない)。そのため、完全食と言われる食材をメインに、完全食同士を組み合わせたり、完全食でない他の様々な食材を取り入れて足りない栄養を補うことが肝心である。

完全食

Huel英国発の完全栄養食ソイレントアメリカの栄養基準に準拠した完全食。BASE FOOD菓子パンとパスタの完全食All-in シリーズ日清の完全栄養食COMP日本の栄養基準に準拠した完全食。ドリンク及びグミ。uFit完全栄養食日本の栄養基準に準拠した完全栄養食。

必須栄養素に過不足がある、準完全食

玄米カロリーは350kcalで白米とほぼ変わらず、糖質も同じくらいある。白米と比較して、カリウムが2.6倍、ビタミンB1が5倍、マグネシウムも豊富。その他の栄養素も軒並み白米よりも多く含まれているが、ごくわずかな差であり、他の副菜で補ったほうが効率が良いレベルである。卵たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミンをバランスよく含んでいる。ビタミンC、食物繊維が含まれていない(殻を食べればカルシウムも摂取できる)が、ほぼ完全栄養食と言える。以前は、コレステロールを取りすぎないよう1日1個が推奨されていたが、それは草食動物の兎に高カロリーの鶏卵を摂取させるという実験から得られた結果であり、現在では毎日5個くらい食べても問題はないとされている。牛乳さつまいも餃子納豆ヨーグルトトマトブロッコリーリンゴキヌアオートミール

その他

「牛乳は完全食品です」というキャッチコピーは、アメリカの連邦取引委員会に誤解を招くような不正な広告だと指摘されている。

ローヤルゼリーは、女王蜂の食料であり完全食と言われる事があるが、人間にとっての完全食であるとの結果は出ていない。

食品名玄米めし普通牛乳全卵(生、鶏)
たんぱく質2.8g3.3g12.3g
脂質1.0g3.8g10.3g
炭水化物35.6g4.8g0.3g

3大栄養素のバランスから見ると、卵は炭水化物が非常に少ない。玄米は炭水化物の比率が高すぎる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする